ワクチンとは
普段生活しているなかで、ウイルスや細菌などの病原体はいたるところに存在します。病原体が体内に侵入すると病気の発症に繋がり、悪化すると命を落とす可能性もあります。こうした危険な状態を回避するために、生物の身体には一度侵入した病原体が体内に再度侵入しても身体を守るためのシステムがあります。この防御システムを「免疫」と言い、病原体を正常な組織と識別し、取り除こうと反応します。この免疫反応により、病原体が再び侵入しても疾患の発症・重症化を防ぐことができます。
ワクチンはこの免疫システムを活用したもので、病原体を体内に意図的に入れることで免疫細胞に抗体を作らせます。病原体が侵入しても、ワクチン接種により得た免疫が反応し、病原体を攻撃します。
当院で行っている予防接種
種類 | 料金 |
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子宮頸がんワクチン 自費初診料 ワクチン問診料 | 4,400円 |
シルガード(1回目・2回目) | 33,000円 |
シルガード(3回目以降) | 28,600円 |
帯状疱疹ワクチン | 28,000円 |
麻しん風しんワクチン(MR) | 11,000円 |
風しん抗体検査 | 3,000円 |
HPVワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、一度でも性交渉の経験があれば感染の可能性があり、一生の中で50%以上が感染すると感染すると考えられています。HPVは子宮頸がんの原因となり、その他にも膣がんや肛門がん、尖圭コンジローマなど、様々な疾患の発症に関係します。子宮頸がんは、昨今若年層の発症が増加しています。
HPVワクチンは、子宮頸がんをはじめとするHPVの感染が原因となる疾患の予防が期待できます。当院ではシルガード9を採用しており、これで9種類のHPVを予防できます。
定期接種
小学校6年生〜高校1年生にあたる女性が対象となります。
キャッチアップ接種
これまでHPVワクチンを合計3回接種していない1997年4月2日〜2007年4月1日生まれの方は、キャッチアップの対象となります。2022年4月1日〜2025年3月31日まで無料でワクチンの接種を受けられます。
接種に必要なもの
- 健康保険証などに身分証明書
- 予診票(院内にも置いています)
- 母子手帳
※過去の摂取記録を確認できるので、お持ち頂けますと幸いです。
HPVワクチン接種の流れ
まずは受付にお越しください。身分証確認後、予診票をお持ちでない場合は待合室で問診表の記入、体温測定を行います。終わりましたら、診察室に移って頂き、医師の確認後に看護師がワクチン接種を行います。
接種は筋肉注射により行われ、新型コロナワクチンと同じ部位に注射します。接種が終わりましたら、院内で30分程度ゆっくり休んで頂きます。
ワクチンの回数
15歳未満の方
9価ワクチンの場合、15歳未満では2回接種を行います。
2回目は初回接種から6ヶ月後になります。
15歳以上の方
15歳以上では3回接種を行います。
初回から2ヶ月以上あけて2回目を行い、そこから4ヶ月以上あけて3回目を行います。
注意事項
15歳未満の方への摂取には保護者の同伴、予診票への保護者の記入が必要です。署名がない場合、ワクチン接種を受けられないため、予めご了承ください。