マンモトーム生検は傷跡が小さく、正確な診断が可能です
マンモトーム生検とも呼ばれる乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術は、局所麻酔を行い、4mm程度の針を刺して行う検査です。痛みがなく、傷も小さいため縫う必要がなく、穿刺部分もおよそ1〜2ヶ月すると分かりにくくなります。また、針生検や細胞診などによる方法よりも1回で多くの組織を採ることができるため、正確な診断に繋がります。
マンモトーム生検の方法について
局所麻酔を用いて、基本的に痛みを感じることがないため、外来で行えます。麻酔が効いてから腫瘍の場所をマンモグラフィで見て、直径約4mmの針で組織を吸引して採ります。
吸引が済んで針を抜いた後、刺入部を約10分手で抑え、縫わずにテープで止めて終了です。針を刺した跡は、約1〜2ヶ月で分かりにくくなります。
針の太さと
採取可能な組織量について
自動吸引装置を用いてマンモトーム生検の針で検査を行うので、組織を広い区域から採ることが可能です。また、1回の刺入で様々な組織を集められるため、乳がん初期の小さな病変の正確な診断に寄与します。
マンモトーム生検の適応
マンモトーム生検は、超音波またはマンモグラフィによるガイドの下で行う外来で実施可能な検査です。超音波検査で腫瘍や病変を見つけた時には、超音波ガイド下で組織を採ります。一方、小さな石灰化があり、悪性を否定できないケースでは、マンモグラフィを用いて行います。
超音波エコーガイド下:
腫瘤性病変の確認に役立ちます
- 手術前の薬物療法をまだ行っていないがん組織の生検を実施する時
- 針生検や細胞診を行っても、患部の確定診断が不可能な時
- 超音波検査では病変を確認できるが、針生検や細胞診で組織を採るにはサイズが小さい時
マンモグラフィガイド下:
微細石灰化の確認に役立ちます
- 悪性と見られる石灰化がある時
- 良性の可能性は高いものの、組織を調べる必要がある石灰化
- 悪性を否定できない石灰化とは異なる病変があり、診断確定のため生検を要する