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経腟超音波・検査薬による妊娠検査

妊娠したかもと思ったら

妊娠したかもと思ったら妊娠したのかもと思ったら、できるだけ早く市販の妊娠反応検査薬で確認しましょう。結果が陽性の場合、多くの場合妊娠していると考えられます。今後の心配や思わぬ妊娠に驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、検査で妊娠の可能性が分かった時は、できるだけ早く当院をご受診ください。診察を受けて、現在のお身体について知ることが大切です。妊娠がはっきりしないまま不安な気持ちで毎日を過ごすより、妊娠しているのか正確に調べ、妊娠しているのであれば週数などを把握することも欠かせません。また、予定外の妊娠で戸惑いがある方には、専門医の立場から必要なことを分かりやすく説明して、患者様がより良い決断ができるようにいたします。そして、中絶を望まれる場合には、患者様のお話を親身にお伺いして、可能な限り精神的、身体的なご負担を小さくできるように努めています。法律によって、人工中絶を行える期間が決められているため、ご自身だけで考えずに、早期のうちにご相談ください。

予定外の妊娠について助言をお求めの方へ

当院では、予定外の妊娠に関する助言をお求めの方や、お悩みやご不安をお持ちの方に対する支援を行っております。ご家族やパートナーへのお話や患者様が未成年の場合など、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

妊娠の週数について

月経の予定日から1週間経っても始まらない時は、妊娠の可能性があります。妊娠週数を数える場合、最終月経の初日を0週0日とするため、月経周期が28日であれば、この時期は妊娠5週目ということになります。ドラッグストアなどで販売されている妊娠検査薬は、ごく早期には陽性とならないことがあるので、月経開始予定日から1週間以上過ぎて検査を行います。つまり、検査薬で陽性と判定された時は、妊娠5週目を経過しているという意味です。
なお、人工中絶を行える期間は、初期は妊娠11週6日目まで、中期は妊娠12週1日目〜21週6日目までと法律で定められています。妊娠22週以降は中絶が不可能になるため、気を付けてください。

妊娠検査薬について

一般的な妊娠検査薬で陽性反応が見られた時は、早期に当院をご受診ください。通常、月経開始予定日から1週間過ぎると検査薬を使って確認できますが、当院では、それより早い時期であっても最善の選択に繋がるようにご相談にのっております。予定外の妊娠が考えられ、今後について心配されている場合は、最終月経日をお尋ねしてから検査の予定を立て、妊娠を継続する場合や中絶を選択される場合、これからの流れなどに関してご説明いたします。

中絶の負担を減らすために

人工中絶手術は、タイミングが早いほど精神・身体的負担が軽くなり、術後の回復も早まります。また、中絶手術の実施が決まったとしても、当日に手術は行えません。手術までに、血液検査と心電図検査の実施、同意書の作成、手術にかかる費用の準備などが必要となり、どれだけ早くとも手術の決心がついてから数日は必要です。なお、手術の決心がついてからでないと受診できないわけではないので、ご安心ください。今後の選択肢を広げるためにも、早めに妊娠の有無を調べることがお勧めです。

妊娠の初期症状

妊娠の初期症状は、最終月経日を妊娠0週目0日と起算し、妊娠5〜6週目頃に起こります。
なお、それよりも前に症状が起こることもあります。

  • 腹痛
  • 便秘
  • 頭痛
  • 腰痛
  • つわり(嘔気)
  • おりものの増加
  • 熱っぽい、倦怠感など風邪のような症状
  • 基礎体温の高温期の継続
  • 強い眠気
  • 乳房の張り
  • 乳首の痛み、かゆみ、黒ずみ
  • 肌荒れ
  • 着床出血
  • 貧血
  • イライラ

など

妊娠症状がなかなか起きない場合は要注意です。早めに当院をご受診ください。

妊娠検査薬を使用するタイミング

妊娠検査薬は、コンビニやドラックストアなどでも手に入れることができます。
通常、生理予定日の1週間以降に検査を行うと反応が出ます。なお、それよりも前に検査を行っても正確な反応が出ず、陰性となることもあるので気を付けましょう。また、当初は陰性と出ていても、期間をあけると陽性反応が出ることもあります。
このように、検査のタイミングにより精度が変わるため注意が必要です。また、生理周期に乱れが起きている場合、陰性反応が出てもその後に排卵が起こり妊娠するケースも見られます。
生理が予定日を過ぎても来ない、基礎体温の高温期が継続する、出血が続くなど、妊娠の可能性がある場合、当院を早めにご受診ください。

妊娠検査薬で陰性反応が出たら問題ない?

適切なタイミング・方法で行うと信ぴょう性の高い結果が得られ、97%ほどの確率で正確な反応が出ます。生理予定日から1週間以降に行いましょう。また、検査薬に尿をかけて調べますが、説明書に記載された量を守りましょう。適切なタイミング・方法で検査を行った結果、陰性の場合は受診して頂かなくても大丈夫ですが、陰性でも妊娠の初期症状が出ている場合、再検査を行うか、あるいは当院までご相談ください。

未成年の方へ

未成年の方へ未成年の方の中絶には保護者の同意が必ず必要です。中絶手術は精神的・身体的負担が大きいものなので、保護者のサポートが欠かせません。予定外の妊娠の可能性がある場合、早期受診が大切なので、まずは1人で受診して頂いても大丈夫です。その後、保護者の方と一緒に受診して頂くようにお願いします。
また、パートナーが未成年の場合は、パートナーの保護者の同意書も必要となります。
当院では、患者様が悩みを抱え込まないように寄り添った対応を心がけています。お悩みの方は当院までご相談ください。

より良い決断を下せるようにサポートします

妊娠した場合、心・身体ともに大きな変化が生じます。予定外の妊娠だった場合、さらに不安が大きくのしかかるでしょう。妊娠の継続が困難な状況にある場合、パートナーやご家族に相談できない場合、ご本人が最も悩みを抱えてしまいます。当院では、妊娠や人工中絶手術について、正確な知識やリスク、方法などを丁寧にご説明させて頂きます。不安なことや分からないことがあれば、些細なことでもご相談ください。
妊娠の継続はご本人のみが決定できることです。当院では、より良い決断を下せるように、患者様に寄り添った対応を心がけています。1人で悩みを抱えており、負担を感じている方は当院までお気軽にご相談ください。

病院での診察

妊娠の確定診断には経腟超音波検査が不可欠です。超音波を照射することで、子宮内部に胎のう(赤ちゃんが入っている部屋)がないか調べられます。胎のうは直径2cmに達すると超音波検査により発見することが可能になります。胎のうが2cmに達したということは妊娠4週後半と考えられます。妊娠に問題が起きていなければ、妊娠4週で80%程度、妊娠5週でほぼ100%、子宮内で胎のうを確認できます。妊娠5週後半から妊娠6週前半になると、胎児の心臓の動きが分かるようになります。胎児の心臓の動きを観察できた場合、最終月経の初日から分娩予定日を決めます。月経周期は、妊娠の診断や分娩予定日を決定する大事な情報のため、日頃から記録をつけておくことをお勧めします。